2011年7月27日に発売されたオリコンデイリーチャート1位独走中のSKE48のシングル『パレオはエメラルド』発売記念インタビューをお届けします。今回インタビューに参加してくれたのは大矢真那さん、桑原みずきさん、須田亜香里さん、平松可奈子さん、高柳明音さん、秦佐和子さんです。「パレオはエメラルド」のミュージックビデオの衣装で答えていただきました。(2011年7月 都内スタジオ)

後列左から秦佐和子、平松可奈子、須田亜香里
前列左から高柳明音、桑原みずき、大矢真那
――では『パレオはエメラルド』はどんな曲か簡単に紹介してください。
高柳明音「エメラルドを妹だと思ってた女の子にたとえて、原石だと光り輝いていないんですけど、それが磨かれてきれいになっていくのを、年を重ねるにつれて女性らしくなっていく姿を、その女の子がエメラルド色のパレオを着てたことで表現したのではないかと思います」
――動きの面ではどんな特徴がありますか?
桑原みずき「振り付けで特に難しいとかは思わなかったんですけど、振り付けもハワイに行ってから全部変わるってことになって、それでも本番はちゃんと揃っていたので、みんなのレベルがシングルを重ねるにつれて上がってきたんじゃないかなと思います」
――「バンザイVenus」ほどは激しくない? 桑原さんに聞いたら何でも平気そうだけど(笑)。
桑原みずき「(インタビュー当時の)今は慣れるのに必死で、まだ比べることができないんですけど、動き回るフォーメーションが迫力があるって言われたんですよ。それは16人だからできることで、一人一人は細かい移動をしていて、それが合体したときにすごい見え方をするんじゃないかと思います」
――初めて聞いたときにはファンの人は何かの曲に似てるって言ってましたけど、どう感じました?
大矢真那「最初のイントロに入る前が『ポニーテールとシュシュ』のキラキラってした部分が似てるなって思って。そして一番最後にもキラキラって終わるところがエメラルドを想像できるというか、エメラルド色のパレオがなびいてたり、砂浜がさらさらしてるイメージだなと思いました。サビの部分が『チャイムはLOVE SONG』に似ていて、最初にレコーディングしたときに何回も歌いながらチャイムになっちゃったりとかして入ってこなかったんですけど(笑)、何度も歌っていくうちに別の曲だとはっきりわかるし、今は似てるとは思わなくなりました」

――秦さんにはまず、初めてシングルの選抜に入った感想から聞かせていただけますか。
秦佐和子「今回の選抜では一番年上の22歳で、自分が選ばれると思っていなかったので、ずっと実感がわいていなくて、ハワイでミュージックビデオを撮影させていただいても、実感がわかなかったんですけど、ダンスシーンを撮影しているときに、少しずつ実感がわいてきました」
――選抜メンバーで「パレオはエメラルド」をファンの方の前でやってみた感想はいかがでした?
秦佐和子「ふだんの公演での曲もできる限りでの全力でやっているんですけど、選抜で舞台に立たせていただくと、よりしっかりしないといけないなという気持ちになります」
――須田さんは『パレオはエメラルド』では真ん中に来ることが多くないですか?
須田亜香里「先生が決めていただいたフォーメーションで今回たまたまそういう位置に行かせていただくことが多かったんですけど、初めてお披露目した日にブログのコメントにファンの方が『真ん中に近づいたね』って心から喜んでくださって、今回の選抜に入ったことを一緒にファンの方と喜べたことがすごくうれしかったです」
――ハワイの撮影はどうでしたか?
須田亜香里「とにかく本当に向こうの学生になりきってミュージックビデオを撮らせていただいたんですけど、一緒に撮影に参加してくださった方がすごくフレンドリーで仲良くなったりとか、みんなでハワイの学生生活を短期で味わった気分でした。休みができたらプライベートでまた行ってみたいと思いました。でもプライベートで行ってこの前の撮影ほど楽しめる自信はないです」
――そんなに楽しかったの?
須田亜香里「お仕事で撮影するのも楽しいので、その楽しさプラス、ハワイの楽しさがあって本当に楽しめたと思うので、プライベートだと計画性があまりないのでなんとなく過ごしちゃうんだろうと思うので」
全員崖からジャンプ!
――水着の撮影についてはどうでしょう。MVで崖から海に飛び込むシーンがファンの方には受けてましたよ。
平松可奈子「最初はみんな飛ばなくてもいいと言われてて、自分は余裕でいたら、監督さんに『全員飛んだほうが、“全員崖からジャンプしました”、っていうフレーズが使えるからそのために飛んでくれ』って言われて全員飛んだんですよ。それが使われてしまって」
――で、どうだったんですか?
平松可奈子「飛び方がカエルみたいって言われて湯浅支配人と『これは(秋元プロデューサーから)NGが出るかもしれないね』って言われてて、まさか使われてないだろうと思ってたら、コンサートが始まる前に(ミュージックビデオの映像が流れたのを)見てみんなが『使われてるよ』って言ってて」
――みんな見てなかったの?
大矢真那「そのとき初めて見ました」
平松可奈子「『秋元さん、ここカットしなかったんだ~』って。バンジー宣言からそういうキャラになっているから、恥ずかしいです」
――結構客席では受けてたから良かったのでは(笑)。
平松可奈子「いつもお笑いポジションみたいになってて(笑)」
平松可奈子、大矢真那
――高柳さんは水着の撮影あんまり得意じゃないって前から言ってましたけど、うまくいったんですか?
高柳明音「まわりがみんな水着なので、恥ずかしがっちゃいけないなと思ってやりました」
桑原みずき「ハワイっていう場所も良かったですね。日本だったら抵抗あったかもしれないけど、ハワイだとビキニで買い物とかしてる人がいるんですよ。だからそれ見たら脱ぎたくなります」
――脱ぎたくなりますって(笑)。
大矢真那「確かに」
平松可奈子「自然になります、っていう意味です」
須田亜香里「温泉に行って脱ぐのと一緒です」
――え?(笑) じゃあそんなに違和感はなく撮影できたんですね。
高柳明音「そうですね。飛んだあとにいろいろ事件は発生したりしたんですけど」
事件が……
――どんな事件があったんですか? 載せてもいい話を教えてください。
桑原みずき「真那と一緒に飛んだんですけど、すごい圧力がかかるわけじゃないですか、お尻から海に入るときに。それで海の中で半ケツになりまして、そっからジェットスキーについてる大きいビート板に救助されるんですよ。まず真那がそれに乗って、みぃは乗せられようとしたんですけど、半ケツだったんですよ」
――自分で直せばいいのに。
桑原みずき「直そうと思って『アイム、ハンケツ! アイム、ハンケツ!』って叫んだんですけど、先に上ってるメンバーは大爆笑で、ビート板に上げられたらやばいと思って、でも半ケツのままホイッって上げられて」
大矢真那「そうだったの?」
平松可奈子「見たかった(笑)」
桑原みずき「真那はお嬢さんスタイルでビート板に座ってるんですけど、私まだ半分も身体が乗ってない状態でエンジンがかかって出発して、ずっとビート板に必死でつかまってました」
――それ見て真那さんは何も思わなかったの?
大矢真那「何やってるんだろうと思って、でもそこもカメラで撮られてるだろうと思ってたので、カメラに向かってわざとやってるんだろうなと思いました」
桑原みずき「『そこは使ってOKです』と監督には一応言っておきました。『半ケツ全然オッケーです』って。結局使われなかったですけど」
制服シーンにも設定がある
――ほかにエピソードはありましたか?
須田亜香里「砂浜で撮影したときに、水しぶきがちょうどかかるところで撮ったんですよ。みんなで水浸しになりながら踊ったりして、そのしゃがんでる振り付けのときに波がパチャーンときて、みんな波に飲まれながら撮影してました(笑)」
高柳明音「みんなの声が後ろから聞こえてきました。『ギャー』って」
須田亜香里「そんな感じも楽しみながらの撮影だったので、その表情を見ていただけると楽しいと思うので見ていただければと思います」
大矢真那「みんなが制服を着てるシーン(この日の衣装)なんですけど、みんな別々のグループになってて、カヌー組やガーリーチームとかいろいろ分かれてて、一人一人キャラ設定があって、それに合った制服だったり中に着ている水着だったりするんですけど、そういうのも工夫されているので、ファンの方にも注意深く見ていただきたいです」
――真那さんは何設定?
大矢真那「私は…」
桑原みずき「だめだめ部員」
大矢真那「だめだめじゃなくて、真面目な感じで勉強とかもする子で、ネクタイもみんなよりもキツめに締めてシャツもスカートの中にインして、ちょっと影の薄い子なんですけど、部活になると切り替わって熱心にやる子って感じです」
桑原みずき「私はカヌー部員」
須田亜香里「私はすごく派手なんですよ。靴も靴下もレインボーで」
SKE48紅白対抗水泳大会
――タイプCに入っている「SKE48紅白対抗水泳大会」についても紹介いただきたいんですけど。
平松可奈子「紅組と白組が水泳の競技で対決をする内容になってるんですけど、ガチで泳いでるのとか尻相撲とか騎馬戦とか、ちょっと遊んでる感じとか。騎馬戦では桑原みずきちゃんが大暴れ」
桑原みずき「大活躍!」
平松可奈子「(笑)」
桑原みずき「玲奈をめっちゃ叩きましたよ。玲奈のファンの方の反応が怖いんですよ」
平松可奈子「あるメンバーが本当にすごい泳ぎを見せたり、意外なメンバーの特技も見れると思うので、ぜひ楽しみにしてほしいです」
――50分以上ってあるからすごく撮ったってことだよね。
平松可奈子「はい、1日かけて。障害物は面白いんじゃないかと」
桑原みずき「大苦戦しました」
平松可奈子「あと、水着姿でユニット曲を踊っているので。中西優香ちゃんの水着姿が必見だと思います」
高柳明音、桑原みずき
――SKE48全員で歌ってる『積み木の時間』についてもひとこと。
大矢真那「新しい感じの曲かなと思って、シングル曲の中ではいちばん早く覚えられたかなと。ついつい口ずさんじゃうので、ぜひファンの方にも聞いてもらって思わず口ずさんでいただきたいです」
――歌詞についてはどうでしょう。
秦佐和子「私、秋元先生の、この曲だけじゃないんですけど歌詞で『○○しましょう』とか、『○○だよ』『かもね』という言葉遣いがすごく好きで、今回そういうところが曲に使われているので、いいなと思います」
――秋元先生の歌詞のどういうところが気に入ってるんですか?
秦佐和子「少し前の女の子が使うような言葉が、歌だから使えるというか、普段は使わないですけど使ってみたいかわいい言葉なんです」 |